概要
スポットXRP上場投資信託(ETF)の純資産残高が10億ドルを突破しました。累計資金流入額は9億9,090万ドルに達しており、アナリストは現在の資金流入ペースが続けば、2026年までに累計流入額が100億ドルを超える可能性があると指摘しています。
背景
XRPは長年にわたり規制上の不確実性に直面し、従来の投資商品から排除されてきました。スポットXRP ETFの登場は、機関投資家を含むより広範な投資家が規制された経路を通じてXRPにアクセスする障壁を取り除く転換点となっています。
テクニカル詳細
現在、グレイスケール(Grayscale)、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、ビットワイズ(Bitwise)、カナリー・キャピタル(Canary Capital)を含む5つの資産運用会社がスポットXRP ETF商品を提供しています。最新の参入者である21Sharesは、XRP ETF「TOXR」の立ち上げにより市場を拡大し、投資家のアクセスをさらに広げました。
マーケット動向
SoSoValueのデータによると、スポットXRP ETFの純資産残高は先週木曜日に10億ドルを突破し、執筆時点では約11億8,000万ドルとなっています。累計資金流入額は9億9,090万ドルに達し、継続的な正味資金流入が記録されています。一方、XRPの価格パフォーマンスは抑制されたままで、BeInCrypto Marketsのデータによると、過去1か月で約13%下落しています。執筆時点では、XRPは2.00ドルで取引されており、過去24時間で0.91%下落しました。
影響と展望
カナリー・キャピタルのCEO、スティーブン・マックルーグ氏は、ソラナ(SOL)ベースのETFの方が先に立ち上がったものの、XRP ETFは総資産運用額(AUM)でそれを上回り、より強い投資家の関心を反映していると指摘しました。市場アナリストは楽観的で、現在利用可能なスポットXRP ETFの数が限られているにもかかわらず、最近の成長が起こっていると強調しています。あるアナリストは、週間約2億ドルの資金流入が続けば、累計流入額は2026年までに100億ドルを超え、50億XRP以上がこのペースでロックされる可能性があると試算しています。別の市場評論家は、XRPの取引活動は依然として大口保有者(いわゆる「クジラ」)の影響を受けており、彼らの積極的な買いは市場の底入れ段階やトレンド反転前のポジション構築を示している可能性があると述べています。
まとめ
スポットXRP ETFの急速な成長は、価格動向が低迷しているにもかかわらず、この資産に対する機関投資家の関心の高まりを浮き彫りにしています。強い資金流入は長期的な確信を示唆していますが、XRPの短期的なパフォーマンスにはまだ反映されていません。アナリストが予測する上昇トレンドが実現するか、さらなる下落に見舞われるかは、今後の展開待ちとなります。